2011年1月19日水曜日

久々。

日曜のことになるのだが
久しぶりに、こゝろ騒ぐものがみられた。

それは、またしても海だが
もの凄く綺麗だった。

その日は、雪がちらつく寒い日で、また風も強かった。
基本二人乗りの軽自動車に、荷物をぎゅうぎゅう詰めて
子供も二人乗せて、実家から徳島に、寂しい気持ちを抱えて帰るときの事。

帰るには
高速に乗ってから明石海峡大橋を渡らなければならないのだが
警報が出るくらい強い風に
車体がもの凄く揺さぶられたので
必死にハンドルを握りしめていた。
そんな中
子供が『これ、あばばの橋?』
と訊くので、そうだよ。
と答えながら
ちらりと子供に目をやると、目線の端に海がうつった。

『うあーーー。綺麗。』
こゝろの中で叫んだ。

もう一回みた。

『っめっちゃ綺麗やなぁ〜〜〜!!』
子供に叫んだ。

『ほんまや!きれいきれい!』
子供が真似してさけんだ。

運転に余裕がないのに
何度もみてしまった。

空の蒼と海の碧、水色の部分と、波の泡立った白の隣りに
深い翠がみえた。

厳密にいえば、あの気持ちは、強風に対しての恐怖感なのか
景色に対してのざわめきなのか
定かではないが。

しかし、綺麗だったし
久しぶりにこゝろ踊った。
それだけで、もの凄い満足感でいっぱいになった。

2 件のコメント:

  1.  危険と隣り合わせで美しいものを見られたのですね。
     晴天で波もなく・・という明石大橋からの眺めは素晴らしいものですが、風が吹きすさび波がざっばーん・・・となると、むき出しの自然が迫ってくるのかもしれませんね。

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  2. >まろ様

    コメントありがとうございます。

    本当におっしゃる通りです。
    自然を、自然の美しさを、久々に
    自分自身が感じる事ができた喜びは
    今の私にとってある意味で事件でした。

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